株式投資に挑戦!初心者が知っておくべき基礎知識

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株式投資に初めて挑戦する人にとって、株式市場や株式投資の基礎知識はなかなか理解しにくいものです。

しかし、正しい知識を身につけることが、投資の成功に不可欠な要素となります。

そこで本記事では、株式投資に挑戦する初心者が知っておくべき基礎知識を解説します。

具体的には、株式投資のメリットやリスク、投資対象としての企業分析、株価指標の意味などを説明します。

正しい知識を身につけることで、初心者でも株式投資に自信を持って取り組むことができます。

是非、この記事を読んで、株式投資の世界に足を踏み入れてみましょう

株式投資 リスク

株式投資とは

株式投資は、会社の株式を購入してその会社の経営成績に連動する利益を得る投資のことです。

投資初心者にとっては、まずは基本的な知識を身につけることが大切です。以下、株式投資の初心者向け基礎知識について解説します。

【株式投資のメリットとデメリット】

株式投資には、次のようなメリットがあります。

  • 高い利益が期待できる。
  • ポートフォリオの多様化ができる。
  • 取引が比較的容易で、自由度が高い。
  • 投資先の情報収集がしやすい。

一方、デメリットとしては、次のような点が挙げられます。

  • 株価の変動により、損失を被るリスクがある。
  • 投資先の情報収集がしやすいため、情報格差が生じることがある。
  • 個人投資家が、大口投資家や機関投資家に対して情報・技術・資金面で劣る可能性がある。

【株式投資の方法】

株式投資には、以下のような方法があります。

  • 単独株式投資:単一の株式を購入し、その株式の価格変動に連動する利益を得る方法。
  • 投資信託:複数の株式をまとめて取引することで、分散投資ができる方法。
  • ETF(上場投資信託):投資信託の一種で、株価指数に連動する投資信託。

それぞれについて、もう少し詳細に説明します。

単独株式投資とは

単独株式投資とは、1つの企業の株式に投資することを指します。つまり、自分で企業を選んで株式を購入することで、その企業の成長や収益に応じて利益を得ることができます。

株式市場での企業の株価は時価総額、経営状況、業績、株主優待などによって変動しますので、その企業に対する自分なりの分析や予測が必要となります。

単独株式投資は、他の投資商品に比べてリスクが高いため、投資初心者には十分な知識や経験が必要です。

また、株式投資には長期的な視野が求められることが多く、短期的な利益を求めることは難しいと言われています。

投資信託とは

投資信託は、多くの投資家から集めたお金を、専門の運用チームが株式や債券、不動産などのさまざまな資産に分散投資することで運用する商品です。投資家は、自分で株式や債券などを選んで取引することなく、投資信託を通じて分散投資ができるため、リスク分散ができるというメリットがあります。

投資信託 株式

投資信託には、株式型、債券型、資産運用型、海外投資型などさまざまな種類があります。また、信託報酬や信託財産留保額など、運用会社によって運用方針や費用体系が異なります。

投資信託は、自分で資産運用をする時間や知識がない初心者にもオススメの商品ですが、投資先によってはリスクが高いものもあります。そのため、投資家は自分自身のリスク許容度に合った投資信託を選ぶことが大切です。

ETF(上場投資信託)とは

ETF(Exchange Traded Fund)とは、株式市場で上場している投資信託のことです。ETFは、特定の指数やセクター、国や地域などの市場全体をトラックすることができます。たとえば、S&P500などの主要な指数に連動するETFや、日本株式市場に投資するETFがあります。

ETF 投資 チャート

ETFは、株式と同じように売買が可能で、市場価格での取引が行われます。そのため、ETFは日中に取引でき、株式と同じように注文が出せます。

また、ETFは投資信託と同様に、運用会社が組成し、運用されます。ただし、ETFは投資信託に比べて、手数料が低い場合が多いというメリットがあります。

ETFには、株式型ETFや債券型ETF、コモディティ型ETF、為替型ETFなど、様々な種類があります。初心者の方でも、自分が投資したい市場やセクターに合わせて、選ぶことができるでしょう。ただし、ETFも投資であるため、リスクを理解し、自分に合った投資商品を選ぶことが大切です。

【株式投資に必要な知識】

株式投資には、次のような知識が必要です。

  • 株式市場や株式投資の基礎知識
  • 企業の財務諸表や業績分析の方法
  • 株価の分析やトレンド分析の方法
  • ポートフォリオの構築やリバランスの方法
  • 投資におけるリスク管理の方法
  • 法律や税金に関する基礎知識

では、具体的どのようにこれらを勉強すればいいのかをご説明いたしましょう。

株式市場や株式投資の基礎知識

株式投資には、基本的な用語や概念があります。

例えば、株価、株式市場、配当、利益、PER、PBRなどです。

これらの用語や概念を理解しておくことは、株式投資を始める上で重要なステップです。投資の基礎知識は、インターネット上や投資に関する本に多くの情報があるので、まずは自分で勉強してみることをおすすめします!

企業の財務諸表や業績分析の方法

株式投資において、企業の財務諸表や業績分析は重要な要素の1つです。ここでは、初心者でもできる財務諸表や業績分析の方法を紹介します。

まず、企業の財務諸表には、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の3つがあります。それぞれの役割を簡単に説明します。

損益計算書は、企業の収益と費用を記録し、その差額である利益または損失を計算します。これにより、企業の収益性を把握することができます。

貸借対照表は、企業の資産、負債、純資産の状況を示し、企業の財務状態を把握することができます。

キャッシュフロー計算書は、企業の現金の流れを記録し、現金の収支状況を把握することができます。

これらの財務諸表を分析する際には、以下の指標を確認することが重要です。

収益性指標

  • 売上高営業利益率:売上高に対する営業利益の割合
  • 純利益率:売上高に対する純利益の割合

財務安定性指標

  • 自己資本比率:純資産に対する総資産の割合
  • 有利子負債比率:有利子負債に対する純資産の割合

成長性指標

  • 売上高成長率:前期と比較して売上高がどの程度増加したか
  • 純利益成長率:前期と比較して純利益がどの程度増加したか

これらの指標を分析することで、企業の財務状態や業績の状況を把握することができます。

株式投資 分析

株価の分析やトレンド分析の方法

株価の基本的な分析方法 株価の基本的な分析方法には、以下のようなものがあります。

株価の基本的な分析方法

PER(株価収益率)

PERとは、企業の株価をその企業の一株あたりの利益で割った値です。PERが低いほど、株価が割安となります。

PBR(株価純資産倍率)

PBRとは、企業の株価をその企業の一株あたりの純資産で割った値です。PBRが低いほど、株価が割安となります。

ROE(自己資本利益率)

ROEとは、企業の純利益を自己資本で割った値です。ROEが高いほど、企業の収益性が高いことを示しています。

配当利回り

配当利回りとは、株式の配当金をその株式の株価で割った値です。配当利回りが高いほど、投資家にとって魅力的な株式となります。

テクニカル分析

テクニカル分析は、過去の株価の値動きから、株価の将来的な動きを予想する分析方法です。代表的なテクニカル分析の手法には、以下のものがあります。

移動平均線

移動平均線は、過去の株価の平均値を取り、株価のトレンドを分析する手法です。

RSI(Relative Strength Index)

RSIは、株価の上昇幅と下落幅を比較し、過買い・過売りの状態を示す指標です。RSIが高い場合は、過買い状態となり、RSIが低い場合は、過売り状態となります。

MACD(Moving Average Convergence Divergence)

MACDは、移動平均線の乖離を分析することで、株価のトレンドを分析する手法です。MACDが0を上回ると、上昇トレンドとなり、MACDが0を下回ると、下降トレンドとなります。

ファンダメンタル分析とテクニカル分析の併用

ファンダメンタル分析とテクニカル分析を併用することで、より正確な株価予想が可能となります。

ファンダメンタル分析によって、企業の業績や財務状況を把握し、その企業の価値を判断することができます。

一方で、テクニカル分析によって、株価のトレンドを分析し、買い時・売り時を判断することができます。

例えば、ファンダメンタル分析によって、ある企業が成長性の高い企業であることが分かった場合、テクニカル分析によって、その企業の株価が下落トレンドにある場合は、割安な価格でその株式を購入することができます。

ただし、株価の予想は必ずしも正確とは限りません。株価は市場の需給によって決まるため、市場が予想と異なる判断を下すことがあるためです。そのため、株式投資においては、投資先を十分に検討し、自己のリスク許容度に合わせた投資を行うことが大切です。

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ポートフォリオの構築やリバランスの方法

投資家がポートフォリオを構築する際には、様々な投資対象の中から、自分の投資目的やリスク許容度に合わせたバランスの良いポートフォリオを構築する必要があります。

以下では、投資初心者でもわかるポートフォリオの構築やリバランスの方法について解説します。

ポートフォリオの構築方法

ポートフォリオの構築方法

  1. 目的に合わせた資産配分を決める まずは、投資の目的に合わせた資産配分を決めることが大切です。例えば、将来の子どもの教育費用のために資産を増やしたい場合には、株式よりも債券の割合を高くすることが適しています。
  2. 投資対象を決める 次に、投資対象を決めます。株式、債券、不動産、商品など、様々な投資対象がありますが、投資の目的やリスク許容度に応じて、それぞれの投資対象の中から選びます。
  3. ダイバーシフィケーションを考慮する 投資対象を選ぶ際には、ダイバーシフィケーション(分散投資)を考慮することも大切です。一つの投資対象に偏ることなく、複数の投資対象に分散投資することで、リスクを分散し、安定した運用が可能となります。

ポートフォリオのリバランス方法

ポートフォリオを運用していく上で、リバランスは非常に重要な要素の一つです。ポートフォリオを定期的にリバランスすることで、投資家は自分のリスク許容度に合わせた最適なポートフォリオを維持することができます。

しかし、初心者にとっては、リバランスの方法が分からないことが多いです。ここでは、投資初心者でもわかるポートフォリオのリバランス方法を解説します。

株式投資 バランス

  1. リバランスとは何か

リバランスとは、投資家が保有する資産の割合を調整することです。ポートフォリオを組成するとき、投資家は異なる種類の資産を含めることができます。

例えば、株式、債券、不動産投資信託(REITs)などです。それぞれの資産には、リターンやリスクが異なります。

投資家は、自分に合ったリスク許容度に合わせて、これらの資産を組み合わせたポートフォリオを作ります。しかし、市場の変動によって、それぞれの資産の割合が変わってしまうことがあります。

このとき、投資家はポートフォリオをリバランスすることで、自分のリスク許容度に合わせた最適なポートフォリオを維持することができます。

  1. リバランスのタイミング

リバランスのタイミングは、投資家の目的やリスク許容度によって異なります。しかし、一般的には、以下のようなタイミングでリバランスを行うことが推奨されています。

・定期的に(例えば、1年に1回、半年に1回、または四半期に1回)

・資産の割合が目標値から大幅に外れた場合

・市場環境の変化によって、資産のパフォーマンスが大きく変わった場合

  1. リバランスの手順

ポートフォリオのリバランスは、投資初心者でも行える重要な投資方法の1つです。以下では、リバランスの手順について解説します。

  1. ポートフォリオの現在の状況を確認する

まずは、ポートフォリオの現在の状況を確認します。各資産クラスの割合、各銘柄の保有比率、および各銘柄のリターンを把握することが重要です。

  1. 目標アセットアロケーションを決定する

次に、目標アセットアロケーションを決定します。これは、投資家が望むリスクとリターンのバランスを反映したものです。例えば、株式の割合が60%、債券の割合が40%といった具合に目標割合を決めます。

  1. 目標アセットアロケーションと現在のポートフォリオを比較する

現在のポートフォリオの割合を、目標アセットアロケーションと比較します。この比較により、どの資産クラスに追加投資が必要であるか、またはどの資産クラスから売却する必要があるかがわかります。

  1. ポートフォリオを調整する

目標アセットアロケーションに調整するために、ポートフォリオを調整します。追加投資が必要な資産クラスに投資し、割合を増やす場合は、必要な投資を行います。一方で、目標アセットアロケーションよりも高い割合の資産クラスは売却することが必要です。

  1. 定期的なリバランスを行う

最後に、定期的なリバランスを行うことが大切です。リバランスは、市場の変動や投資家の目的によって異なりますが、一般的には年に1回から4回程度が目安とされています。定期的なリバランスにより、ポートフォリオのリスクとリターンを最適化することができます。

投資におけるリスク管理の方法

投資におけるリスク管理は、投資家にとって非常に重要なポイントの一つです。投資には必ずリスクがつきまとうため、適切なリスク管理を行うことで投資家はより安心して投資を行うことができます。以下では、投資初心者でもわかる投資におけるリスク管理の方法について解説します。

リスク許容度を決める

リスク許容度とは、投資家がリスクをどの程度許容できるかを示す指標です。投資家自身が自分がどの程度のリスクを許容できるかを考え、その上で投資先を選択することが大切です。

リスク許容度は、投資家の年齢、収入、家族構成などによって異なるため、自分にとって適切なリスク許容度を決めることが重要です。

分散投資を行う

分散投資とは、複数の銘柄や資産クラスに投資することで、リスクを分散させる方法です。分散投資を行うことで、投資先の一つが不振に陥っても、他の投資先が好調であれば全体的なリスクを低減することができます。

投資目的に合った投資先を選ぶ

投資目的に合った投資先を選ぶことも、リスク管理の一つです。例えば、将来の教育費用のために投資を行う場合、安定性が高く長期的に見てリターンが期待できる投資先を選ぶことが適切です。

一方、短期的なリターンを期待する場合は、高リスク・高リターンの投資先を選ぶことが考えられます。

損切りを行う

投資にはリスクがつきもので、投資先が思ったような結果を出さないこともあります。その際は、損切りを行うことが大切です。損切りとは、損失が発生した場合に投資を打ち切ることを指します。損切りを行うことで、大きな損失を回避することができます。

定期的に投資状況を確認する

投資においては、市場や企業の状況が常に変化しているため、投資家は定期的に投資状況を確認する必要があります

投資先の企業が業績不振に陥った場合や、投資先の資産クラスが急激に下落した場合など、リスクを抑えるために早期に対処することが重要です。

また、自分自身の投資目的や投資方針に変更があった場合にも、投資状況を再評価し、ポートフォリオのリバランスを行う必要があります。

定期的な投資状況の確認は、リスク管理の観点からも重要なポイントです。

法律や税金に関する基礎知識

投資をする上で、法律や税金に関する基礎知識は非常に重要です。ここでは、投資初心者でもわかる法律や税金に関する基礎知識について、以下のように一例をまとめてみました。

法律に関する基礎知識

証券取引法:株式や債券などの証券取引に関するルールを定めた法律。投資家は、証券会社に口座を開設する際に、証券取引等監視委員会に届け出をする必要があります。

投資家保護基本法:投資家を保護するための基本的なルールを定めた法律。投資家に対して、情報開示が適切に行われるよう企業に義務付けたり、証券会社に対して、適切なアドバイスを行うことが求められます。

消費税法:投資に関連する手数料や利益にも消費税が課税されます。投資家は、消費税の扱いを理解し、確定申告を行う必要があります。

税金に関する基礎知識

所得税:投資によって得た利益は、原則として所得税が課税されます。ただし、一定の条件を満たす場合は非課税となる場合もあります。

源泉徴収税:証券会社や投資信託などから配当や利息を受け取る場合、源泉徴収税が課されます。源泉徴収税は、支払い時に徴収され、確定申告の際に還付されることもあります。

相続税:投資で得た資産は、相続税の対象となります。相続税は、相続人が受け取る遺産の総額に応じて課税されます。

投資 税金 tax

投資初心者は、法律や税金に関する基礎知識をしっかりと理解することが重要です

税金に関しては、確定申告の方法や必要な書類などもあるため、事前に情報を収集しておくことが大切です。また、法律に関しては、証券会社や専門家に相談することもおすすめです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

株式投資は初めての人にとっては難しく感じるかもしれませんが、投資に必要な知識を身につけることで、長期的に見てよいリターンを得ることができます。

投資にはリスクがあることを忘れず、冷静に投資を行い、資産運用の一環として取り組んでいくことが大切です。

一つずつ一緒に勉強していきましょう!

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