ボリンジャーバンドとは?使い方と注意点を徹底解説!

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株式投資で成功するためには適切な分析手法が必要です。その中でもボリンジャーバンドは多くの投資家に支持されている手法です。

しかし、ボリンジャーバンドを使う上での正しい方法がわからない初心者の方も多いはず。

そこで本記事では、ボリンジャーバンドの使い方について詳しく解説します。ボリンジャーバンドの使い方を理解し、相場観を養い、正しい投資判断をすることで、皆さんの株式投資における成功への道が開けるはずです。

是非、記事を読んでトレードに活かしていきましょう!

株価 チャート

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとは、株価や為替レートなどの金融商品の価格変動を分析するための技術指標の一つです。1980年代にジョン・ボリンジャー氏によって開発され、その名前が付けられました。

ボリンジャーバンドは、中心線と2本のバンドで構成されています。

株価 チャート ボリンジャーバンド

この図では、真ん中のグレーの線が中心線、水色と黄緑色の線がバンドになります。

中心線移動平均線(ある期間の平均値を算出し、その値をグラフ化したもの)を用いて求められ、バンドは中心線を中心に、一定の標準偏差幅で上下に引かれます。

通常、バンドの幅は2倍の標準偏差幅で設定され、価格が上下のバンドに触れることがあるため、サポートやレジスタンスのラインとしても利用されます。

標準偏差とは、データのばらつき具合を表す指標で、平均値からのズレの大きさを示します。例えば、あるデータの平均値が100で標準偏差が5だった場合、そのデータは平均値から5のズレがあることを意味します。ボリンジャーバンドでは、移動平均線を中心に標準偏差の幅を上下に設定し、その範囲内で値動きが起こるという仮説に基づいています。

ボリンジャーバンドの構成は、以下になります。

  1. 移動平均線(中心線): ボリンジャーバンドの中心になる線で、一般的には20日移動平均線を使用します。この移動平均線は、価格の変動のトレンドを表す重要な指標として、多くの投資家やトレーダーによって使用されています。
  2. 上部バンド: 移動平均線から標準偏差×2を足したラインで、価格が上昇トレンドにある場合に、上限として機能します。上部バンドを超えた場合は、買いシグナルとなります。
  3. 下部バンド: 移動平均線から標準偏差×2を引いたラインで、価格が下降トレンドにある場合に、下限として機能します。下部バンドを下回った場合は、売りシグナルとなります。

ボリンジャーバンドの基本的な解釈方法

ボリンジャーバンドは、株価や通貨価格などの市場価格の変動幅を示す技術指標の1つで、価格の上限・下限の予測に役立ちます。

価格がボリンジャーバンドの上限を超えた場合は「買われ過ぎ」、下限を下回った場合は「売られ過ぎ」と解釈されることがあります。

株価 チャート ボリンジャーバンド 考え方

ボリンジャーバンドは、価格変動の度合いが大きいときにバンド幅が広がり、小さいときにバンド幅が狭まる傾向があります。

この特徴を活用することで、相場の勢いや変化の度合いを把握することができます。

ボリンジャーバンドは、相場のトレンドや変化点の把握に役立つことから、トレードにおいて広く利用されています。

初心者にも比較的簡単に理解できる指標であるため、ぜひ活用してみてください!

ボリンジャーバンドの活用法

トレンド判断とエントリーポイントの見極め方

ボリンジャーバンドは、トレンド判断やエントリーポイントの見極め方に非常に役立つツールです。

トレンド判断についてですが、ボリンジャーバンドを利用する場合、上限バンドと下限バンドがそれぞれの価格の変動幅を表しています。

価格がバンドの上限に達している場合は、上昇トレンドが続く可能性が高く、下限に達している場合は、下降トレンドが続く可能性が高いことがわかります。

次に、エントリーポイントの見極め方についてですが、トレンドが確認できたら、エントリーポイントを見つけるためには、価格がバンドの上限または下限に達しているかどうかを確認する必要があります。

株価 チャート エントリーポイント ボリンジャーバンド

価格が上限バンドに達した場合は、買いエントリーの可能性が高く、下限バンドに達した場合は、売りエントリーの可能性が高くなります。

画像では、赤丸で示したように、上の線に触れているため上昇トレンドであることがわかります。

ただし、バンドには一時的な価格の変動も反映されるため、エントリーポイントを判断する際には、他のテクニカル指標との組み合わせや、トレンドラインなどの価格チャートのパターンも考慮する必要があります。

ボリンジャーバンドとRSIの併用方法

ボリンジャーバンドとRSIは、それぞれ相場のトレンドや過去の価格動向を分析するための人気の高いテクニカル指標です。

これら2つの指標を組み合わせることで、相互補完的な情報を得ることができ、相場の分析に役立つことがあります。

RSIはRelative Strength Index(相対力指数)の略で、価格の上昇と下落の勢いを示す指標です。RSIは0から100の範囲で表され、70以上の高水準や30以下の低水準を示す場合、過買いや過売りの状態が起こり得ることを示唆しています。

一方、ボリンジャーバンドは、移動平均線に基づいて計算されるバンド幅を用いて、価格の上限と下限を示す指標です。

株価 チャート RSI

これら2つの指標を組み合わせることで、相場の変化に関するより詳細な情報を得ることができます。

たとえば、RSIが高水準に達している場合(09/22時点や03/10時点)、過買い状態が発生している可能性があるため、価格が下落する可能性があります。

この場合、ボリンジャーバンドを使用すると、価格が上限に達しているかどうかを確認することができます。もし価格が上限に達していた場合、価格が下落する可能性が高いため、ショートポジションを取ることができます。

逆に、RSIが低水準に達している場合、過売り状態が発生している可能性があるため、価格が上昇する可能性があります。この場合、ボリンジャーバンドを使用して、価格が下限に達しているかどうかを確認することができます。もし価格が下限に達していた場合、価格が上昇する可能性が高いため、ロングポジションを取ることができます。

ボリンジャーバンドとMACDの併用方法

ボリンジャーバンドとMACDを併用することで、トレンドの判断やエントリーポイントをより確実に見極めることができます。

まず、ボリンジャーバンドによるトレンドの判断を行います。ボリンジャーバンドが収縮している場合は、相場がレンジ相場にあることを示しています。一方、ボリンジャーバンドが拡張している場合は、相場がトレンド相場にあることを示しています。

このトレンドの判断を踏まえた上で、MACDを用いてエントリーポイントを探します。

MACDは、短期移動平均線と長期移動平均線の差を表す指標です。MACDがゼロラインを上抜けした場合は買いシグナル、ゼロラインを下抜けした場合は売りシグナルとなります。

ボリンジャーバンドが拡張している場合にMACDがゼロラインを上抜けした場合は、上昇トレンドに乗って買いエントリーすることができます(01/04、08/26、01/13時点参照)。

株価 チャート MACD

一方、ボリンジャーバンドが収縮している場合にMACDがゼロラインを下抜けした場合は、下降トレンドに乗って売りエントリーすることができます(05/20、10/21、03/24時点参照)。

株価 チャート MACD

ただし、MACDは遅行指標であるため、エントリーポイントを見逃す可能性があります。そのため、MACDのシグナルに加えて、ボリンジャーバンドのバンド幅を見ることで、エントリーポイントをより確実に見極めることができます。

ボリンジャーバンドのメリットとデメリット

ボリンジャーバンドのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

【メリット】

・トレンドの方向性やレンジ相場の幅を視覚的に把握できる。

・過去の値動きから、将来の価格変動の範囲を予測することができる。

・過去の値動きから、買いシグナルや売りシグナルを見つけることができる

・他のテクニカル指標との併用が可能で、相場観を深めることができる。

一方、デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

【デメリット】

・ボリンジャーバンドは過去の価格変動をもとに計算されるため、過去の相場環境が異なる場合には予測が外れることがある

・ボリンジャーバンドを使用する際には、過去のデータの取り方や期間によって結果が変わることがある。

・ボリンジャーバンドのみでトレードをすると、勝率が低くなる可能性がある。

ボリンジャーバンドにおける注意点

ボリンジャーバンドは、相場観を得るための便利なツールですが、注意点もあります。以下は、初心者に向けたボリンジャーバンドにおける注意点です。

単独で使用しない

ボリンジャーバンドは単体で使用するよりも、他のテクニカル指標と組み合わせて使用することが望ましいです。特に、トレンドの方向や力強さを判断するための移動平均線と併用することが多いです。

過去の相場に依存しない

ボリンジャーバンドは過去の相場データを基に計算されています。過去の相場に強く依存するため、今後の相場が異なる場合、正確な予測を行えないことがあります。そのため、相場観を獲得するための手段の一つとして使うことが望ましいです。

ボラティリティが大きい相場では使用しない

ボリンジャーバンドは、ボラティリティ(変動率)が小さい相場では効果的ですが、ボラティリティが大きい相場では正確性が低下することがあります。このような場合は、ボリンジャーバンド以外のテクニカル指標を使用することが望ましいです。

バンド幅のみで判断しない

バンド幅が狭まっているときは、相場が乱高下していることを示しており、バンド幅が広がっているときは、相場が大きく動いていることを示しています。しかし、バンド幅だけで判断することは危険です。他のテクニカル指標と併用して判断することが重要です。

以上が、初心者に向けたボリンジャーバンドにおける注意点です。

最後に

いかがでしたでしょうか?

ボリンジャーバンドは、相場のトレンドや価格の変動幅を示す指標であり、初心者でも簡単に理解できることから、トレードのツールとして幅広く使われています。

ただし、過剰に依存してしまうと、相場の様々な要因を見落としてしまう可能性があるため、注意が必要です。

初心者の方は、実際の相場でのトレード前にデモトレードやバックテストを行い、ボリンジャーバンドの使い方を習得し、トレードの安定化を目指しましょう!

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