仮想通貨詐欺から身を守るための5つの対策

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仮想通貨はトレンドということもあり仮想通貨市場は急速に拡大している一方で、詐欺も横行しています。仮想通貨詐欺に遭うと、大切な資金を失う可能性があるため、注意が必要です。

ここでは、仮想通貨詐欺から身を守るための5つの対策を紹介します

これらの対策を実践することで、あなたの投資が安全になるだけでなく、より堅実な投資ができるようになるでしょう!

仮想通貨詐欺 セキュリティ

仮想通貨詐欺の種類

仮想通貨詐欺を種類別にすると、大まかに下記に分類できるかと思います。

  1. ICO詐欺(Initial Coin Offering 詐欺)
  2. ポンジ・スキーム詐欺
  3. ウォレット詐欺
  4. 口座ハッキング詐欺
  5. 偽の投資会社による詐欺

では、具体的にそれぞれがどのような詐欺かをご紹介していきます。

仮想通貨詐欺 フィッシング

ICO詐欺(Initial Coin Offering 詐欺)

ICO詐欺は、偽の仮想通貨のICO(Initial Coin Offering)を用いた詐欺です。

ICOとは、新しい仮想通貨の発行者が、仮想通貨を売り出すことで資金調達をする手法のことです。

ICO詐欺では、偽のICOを立ち上げて、投資家から仮想通貨を購入するように勧誘します。しかし、実際には偽の仮想通貨を販売しており、投資家は購入した仮想通貨が価値を持たないことに気づくことになります。

ポンジ・スキーム詐欺

ポンジ・スキーム詐欺とは、既存の投資家から集めたお金を、新たな投資家に利益を出すことで還元するという手法を用いて、多くの人をだまし取る詐欺のことを指します。この手法は、アメリカ合衆国で詐欺師のチャールズ・ポンジによって使われたことから、ポンジ・スキームと呼ばれるようになりました。

具体的には、ポンジ・スキーム詐欺師は、高い利回りを約束して投資家からお金を集めます。そして、最初の投資家には実際に利益を出すことで信用を得ますが、実際には利益は出ておらず、新しい投資家から集めたお金を使って最初の投資家に利益を出し続けます。このようにして、新しい投資家を集めながら、古い投資家に利益を出し続けることで、最初の投資家から出資されたお金を盗むことができます。

ウォレット詐欺

ウォレット詐欺とは、仮想通貨を保管するためのウォレットを提供するサービスを装い、実際には仮想通貨を盗む詐欺のことを指します。一般的には、公式のウォレットサービスを装い、偽のウェブサイトを用意してそこでログイン情報や秘密鍵を入力させる方法がよく用いられます。

具体的には、例えば公式のウォレットサービスである「MyEtherWallet」を装った偽のサイトが作られ、ユーザーにはログイン情報や秘密鍵を入力するように促されます。これによって、詐欺師は本来のウォレットにアクセスし、ユーザーの仮想通貨を盗むことができます。

また、ウォレットアプリのダウンロードリンクを偽装して、偽のアプリをダウンロードさせる手口もあります。偽のアプリをダウンロードすると、詐欺師は自分たちのウォレットにアクセスし、ユーザーの仮想通貨を盗むことができます。

最近では、SNSやメッセージアプリを利用して、偽のサポートスタッフを装った詐欺師からのメッセージが届くケースも報告されています。ユーザーは偽のサポートスタッフに騙され、偽のウォレットサイトにアクセスしてしまうことがあります。特に、初心者のユーザーや不注意なユーザーが被害に遭いやすいとされています。

口座ハッキング詐欺

口座ハッキング詐欺とは、ユーザーの口座情報を盗み出し、その口座から勝手に仮想通貨を送信したり、取引を行ったりする詐欺のことを指します。一般的には、偽のウェブサイトを作成して、ユーザーに口座情報を入力させる方法がよく用いられます。

具体的には、例えば取引所のログインページや口座情報を入力するページを装った偽のウェブサイトが作られ、ユーザーにはそこで口座情報を入力するように促されます。偽のウェブサイトに口座情報を入力すると、詐欺師はその情報を収集し、ユーザーの口座にアクセスして勝手に仮想通貨を送信したり、取引を行ったりすることができます。

また、フィッシング詐欺によってユーザーの口座情報を盗み出す手口もあります。フィッシング詐欺とは、偽のメールやウェブサイトを用いて、ユーザーの口座情報やパスワードなどを騙し取る詐欺のことを指します。偽のメールやウェブサイトにアクセスすると、詐欺師はユーザーの口座情報を盗み出し、口座ハッキング詐欺を行うことができます。

偽の投資会社による詐欺

偽の投資会社による詐欺は、投資家から資金を集めることを目的として、存在しない投資商品や高利回りの投資案件を提供することで、投資家をだまし取る詐欺です。一般的には、高い利回りを謳った詐欺的な投資商品が用いられます。

具体的には、偽の投資会社から投資家に対して、「確実な利益が得られる」といった高い利回りを謳った投資商品が提供されます。しかし、これらの投資商品は実際には存在せず、投資家が送金した資金は詐欺師によって横領されてしまいます。また、一部の詐欺師は、実際には存在する投資商品を利用しつつ、違法な手法を用いて利益を得ることを目的としています。例えば、投資商品の利回りを誇大に表示し、実際には得られる利益がほとんどないという手法があります。

他にも

自分で対策をしていても予期せぬ被害もあったりします。それが取引所へのハッキングです。

セキュリティ

2019年に発生した「BitPoint」ハッキング事件は、日本の仮想通貨取引所「BitPoint」がハッキング被害を受け、約46億円相当の仮想通貨が流出しました。

この事件により、「BitPoint」に口座を持っていた多くの人が被害を受けました。被害者の多くは、自身の仮想通貨が盗まれたことを知らないまま取引所から引き出していたため、被害が拡大することになりました。

仮想通貨詐欺への対策とできること

ご紹介した仮想通貨詐欺に対してどのような対策があるのでしょうか。

以下に対策としてできること記載しましたので、参考にしていただければと思います。

情報収集を徹底する

詐欺の手口や被害事例など、情報収集を行い、詐欺に遭わないための知識を身につけることが大切です。

ウェブサイトの信頼性を確認する

投資会社や取引所など、仮想通貨に関連するウェブサイトを利用する際には、ウェブサイトの正当性や信頼性を確認することが重要です。例えば、ウェブサイトのURLやSSL証明書の確認、情報提供元の確認などが挙げられます。

パスワードの強化と二段階認証の利用

取引所やウォレットのアカウントにログインする際には、強固なパスワードの設定や二段階認証の利用が必要です。また、同じパスワードを複数のアカウントで利用しないようにしましょう。

確認の取れた情報源からの情報のみを信じる

未確認の情報源からの情報に惑わされることがないようにしましょう。特に、取引所やウォレットの口座情報や資金管理に関する情報を入手する際には、確認の取れた情報源からの情報のみを信じるようにしましょう。

資産の分散化

仮想通貨投資を行う際には、資産の分散化を行い、リスクを分散させることが大切です。一つの仮想通貨に全ての資産を投資することは避け、複数の仮想通貨に分散して投資することが望ましいです。

以上のような対策を講じることで、仮想通貨詐欺から身を守ることができます。

また、仮想通貨取引においては、常に慎重さを持って取引することが大切です。

最後に

いかがでしたでしょうか?

改めてとなりますが、仮想通貨の世界では、様々な詐欺が横行しています。中でもポンジ・スキーム詐欺、ウォレット詐欺、口座ハッキング詐欺、偽の投資会社による詐欺などが多発しており、その被害は非常に深刻です。

これらの詐欺に巻き込まれないためには、常に冷静な判断力を持ち、情報収集を徹底し、正規の取引所や信頼できる情報源から情報を得るようにしましょう。また、二段階認証や強固なパスワードの設定、定期的なセキュリティチェックなど、セキュリティ対策を徹底することも重要ですので欠かさずチェックしましょう!


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