投資信託とは?初心者にもわかる基礎知識と始め方ガイド

この記事は約11分で読めます。

投資信託は初心者にとっても魅力的な投資先の1つですが、その仕組みや始め方については難しく感じる方もいるでしょう。

そこで本記事では、投資信託の基礎知識から始め方のガイドまで詳しく解説しています。

投資信託を始めることで、投資に慣れることができ、資産形成につながります。また、投資にはリスクがつきものですが、ここではリスクを避けるための方法も紹介していますので、投資信託に興味がある方、資産形成を考えている方は必見です!

投資 複利 資産形成

投資信託とは

投資信託とは、複数の投資家の資金を集め、投資家の代理人である運用会社がそれを一括して運用する金融商品です。投資家は自分で株式や債券を購入する必要がなく、少額から投資することができます。

投資家は、その投資信託に参加することで、自分自身が資産を買うことなく、資産運用のチャンスを得ることができます。

投資初心者にとっては、どの種類の投資信託を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。

以下では、主要な投資信託の種類とその特徴について紹介します。

投資信託の種類と特徴について

投資信託には、株式型、債券型、商品型、不動産型などの種類があります。

株式型は、株式市場に投資するためのもので、リスクとリターンのバランスがよいです。

債券型は、債券市場に投資するためのもので、安定した収益が期待できますが、リスクは株式型に比べて低く、商品型は、商品市場に投資するためのもので、相場変動が激しいため、リスクも高いですが、リターンも高い可能性があります。

不動産型は、不動産市場に投資するためのもので、比較的安定した収益が期待できます。

それぞれをもう少し詳しく説明していきましょう!

投資 リスク リターン

■株式型投資信託

株式型投資信託は、株式市場での株式投資を主体としている投資信託です。

株式市場の上昇や下落によって運用成績が大きく変わるため、リスクが高いとされます。しかし、株式市場が上昇した場合には高い収益を期待できるため、長期的な視野で運用することが求められます。

■債券型投資信託

債券型投資信託は、債券市場での債券投資を主体としている投資信託です。

債券市場は株式市場に比べて相対的に安定的で、配当性向が高いため、運用成績も比較的安定しています。ただし、金利の上昇に伴って債券価格が下落するため、リスクがあるとされます。

■不動産型投資信託

不動産型投資信託は、不動産市場での不動産投資を主体としている投資信託です。

投資家が直接不動産物件を購入することなく、不動産市場に投資することができます。不動産市場は株式市場や債券市場に比べて相対的に安定的で、分配金が高いため、配当性向が高く人気があります。

■商品型投資信託

商品型投資信託は、商品市場での商品投資を主体としている投資信託です。

原油、金、銀など様々な商品に分散投資をすることができます。商品市場は株式市場や債券市場とは異なる動きをするため、リスクが高いとされます。

■混合型投資信託

混合型投資信託は、株式、債券、不動産、商品など複数の資産に分散投資をすることで、リスクを分散化しながら運用することができます。

Bitly

各投資信託のメリット・デメリット

それぞれの投資信託のメリット・デメリットをご紹介していきます。

■株式型投資信託のメリット・デメリット

株式型投資信託には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

1.市場動向に連動しやすい

株式型投資信託は、株式市場の動向に連動しやすく、市場が上昇した場合は、運用成績も上昇する傾向があります。そのため、投資初心者でも、株式市場に参加することができます。

2.分散投資が容易

株式型投資信託は、多くの銘柄に投資することができます。そのため、一つの銘柄に依存することがなく、リスクを最小限に抑えることができます。

3.専門家が運用を行う

株式型投資信託は、運用会社のプロが、市場情勢を分析し、資産の選定や売買を行ってくれます。投資初心者でも、専門家が運用を行うため、自分での資産運用よりも効率的に投資が行えます。

【デメリット】

  1. 株式市場のリスクを負う

株式型投資信託は、株式市場の動向に連動するため、市場が下落した場合は、運用成績も下落する傾向があります。そのため、リスクを理解し、適切なリスク許容度に基づいて投資を行うことが重要です。 

  1. 手数料が発生する

株式型投資信託には、運用会社に対して手数料を支払う必要があります。そのため、長期的な視野で運用をすることが重要であり、短期的な運用では手数料が収益を上回ることがあります。

  1. 運用成績が保証されない

株式型投資信託は、運用成績が保証されたものではありません。運用成績は市場状況や運用会社の運用能力などによって変動するため、投資家自身がリスクを負うことになります。

■債券型投資信託のメリット・デメリット

債券型投資信託には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

  1. 安定した収益を期待できる

債券型投資信託は、債券に投資することで、比較的安定した収益を期待することができます。債券は、発行体が借入金の返済や利息の支払いを行うため、比較的安定しているためです。

  1. リスクを分散しやすい

債券型投資信託は、複数の債券に分散投資することができます。そのため、一つの債券に依存することがなく、リスクを最小限に抑えることができます。

  1. リスクに応じた運用ができる

債券型投資信託には、投資対象となる債券のリスクや利回りに応じた運用ができるため、投資家がリスク許容度に合わせて運用を選ぶことができます。

【デメリット】

  1. 利回りが低い

債券型投資信託は、債券の利回りが低いため、投資家が受け取る利回りも低くなります。そのため、高い利回りを求める場合は、他の投資商品を検討する必要があります。

  1. 利率上昇による価格下落リスク

債券型投資信託には、利率上昇による価格下落リスクがあります。利率が上昇すると、新しい債券に投資した場合の利回りが上昇するため、既存の債券の価格が下落する可能性があります。

  1. 発行体の信用リスク

債券型投資信託は、債券に投資するため、発行体の信用力にリスクがあります。発行体が倒産する場合、債券の元本や利息が支払われなくなる可能性があります。

■不動産型投資信託(REITs)のメリット・デメリット

不動産型投資信託(REITs)には、以下のようなメリットとデメリットがあります。 

【メリット

  1. 安定した分配金収入

REITsは、不動産に投資しているため、安定した分配金収入が期待できます。不動産は、建物の賃貸収入や土地の利用料などによって収益を上げることができます。

  1. 高い利回りが期待できる

不動産は、通常の株式や債券と比較して、高い利回りが期待できます。また、多くの場合、REITsは税制上の優遇措置を受けるため、投資家にとって有利な環境が整っています。

  1. リスク分散効果がある

REITsは、複数の不動産に分散投資することができるため、投資家がリスクを分散することができます。また、REITsのポートフォリオには、住宅、商業用、工業用などの様々な種類の不動産が含まれるため、リスク分散効果が期待できます。

【デメリット】

1.不動産市場の変動によるリスク

REITsは、不動産市場の変動によってリスクが生じる可能性があります。例えば、市場が不況に陥った場合、賃貸料が下落し、REITsの収益も減少する可能性があります。

2.利益の不確実性

不動産市場は、価格変動の度合いが大きく、将来の収益を予測することが困難な場合があります。そのため、REITsの投資家は、将来のリターンが保証されていないことに注意する必要があります。

3.税制上のリスク

REITsは、配当所得や譲渡所得として課税されるため、配当や譲渡に関連する税金にも注意する必要があります。

また、不動産に関連する法律や規制にも詳しくなる必要があります。

■商品型投資信託(Commodity ETF)のメリット・デメリット

商品型投資信託(Commodity ETF)は、株式市場とは異なる商品市場に投資するための投資信託です。以下に、商品型投資信託のメリットとデメリットを詳しく説明します。

【メリット】

  1. ポートフォリオの多様化

商品型投資信託を利用することで、株式や債券に加えて商品市場にも投資できます。これにより、投資ポートフォリオの多様化が可能になり、リスクを分散することができます。

2.インフレへのヘッジ

商品型投資信託に投資することで、インフレに対するヘッジとして機能することができます。商品価格が上昇すると、それに連動して商品型投資信託の価格も上昇するため、ポートフォリオの中でインフレに影響を受けにくくなります。

3.個別の商品に投資しなくても利益を得られる

商品型投資信託は、複数の商品に分散投資するため、個別の商品に投資する必要がありません。このため、個別の商品に投資する際に発生する手数料やリスクを回避することができ、比較的手軽に商品市場に参加することができます。

【デメリット】

1.コストが高い

商品型投資信託は、一般的に株式投資信託よりもコストが高い傾向にあります。これは、商品市場の投資商品が一般的に高コストであるためです。また、商品型投資信託には管理費用やトレーディングコストなどが加算されるため、コストが高くなる傾向があります。

2.商品価格の変動リスク

商品型投資信託は、投資する商品の価格に直接連動するため、商品価格の変動リスクがあります。特に、原油や金などの商品は、価格変動が激しいため、リスクが高いとされています。

3.投資商品の選定に関するリスク

商品型投資信託は、投資する商品の選定に関するリスクがあります。商品市場は、一般の株式市場とは異なり、生産調整や天候の影響などの要因によって価格変動が生じるため、商品の選定が難しい場合があります。また、一部の商品に偏って投資することで、ポートフォリオのリスクが高くなる可能性があるため、商品の選定には慎重な検討が必要です。

4.流動性リスク

商品型投資信託には流動性リスクがあります。投資商品の流動性が低い場合、商品型投資信託の売買に時間がかかる場合があります。また、一部の商品に偏って投資する場合、その商品の流動性が低い場合、商品型投資信託の売買が制限されることがあるため、流動性リスクに注意する必要があります。

5.報酬の低下リスク

商品型投資信託は、商品価格の変動に連動して価格が変動するため、価格上昇時には利益を上げることができますが、価格下落時には損失を被る可能性があります。このため、長期的に見た場合、株式市場に比べて報酬が低下するリスクがあるとされています。

■混合型投資信託のメリット・デメリット

混合型投資信託は、株式や債券、不動産など、複数の資産クラスに投資することで、ポートフォリオのリスクを分散し、安定的な運用を目指す投資商品です。以下に混合型投資信託のメリットとデメリットを紹介します。

【メリット】

1.リスク分散効果

複数の資産クラスに分散投資することで、個別の資産に依存しないポートフォリオを構築できます。そのため、一部の資産が下落しても、他の資産クラスの好調さでリスクを分散し、投資リスクを抑えることができます。

2.運用のプロによる運用

混合型投資信託は、プロのファンドマネージャーが運用するため、投資初心者でも運用のプロの知恵を借りることができます。ファンドマネージャーは、経験や専門知識を持っているため、投資家自身が運用する場合に比べて、適切なポートフォリオを構築することができます。

3.利回りの可能性

複数の資産クラスに投資することで、個別の資産に比べてリターンの可能性が高くなります。また、リターンの上昇・下落幅が小さくなるため、安定した利回りを期待できます。

【デメリット】

1.手数料が高い場合がある

混合型投資信託には、ファンドマネージャーによる運用報酬がかかります。一部の混合型投資信託では、手数料が高い場合があります。投資初心者は、手数料が低い商品を選ぶことが重要です。

2.投資家自身がポートフォリオのバランスを調整する必要がある場合がある

混合型投資信託には、複数の資産クラスに投資するため、投資家自身がポートフォリオのバランスを調整する必要がある場合があります。ポートフォリオのバランスが崩れた場合は、リスクやリターンが変化するため、投資家自身がポートフォリオの管理をすることが重要です。

3.投資先の選択肢が限られる場合がある

混合型投資信託は、株式市場や債券市場、不動産市場など、複数の資産クラスに投資しますが、投資対象が限られる場合があります。また、ファンドマネージャーが投資先を選択するため、投資家が自由に投資先を選択することはできません。

4.市場の変動に影響を受ける

混合型投資信託は、複数の資産クラスに投資するため、市場の変動によって、投資リターンが上下します。そのため、市場リスクには注意が必要です。

5.ファンドマネージャーの能力に依存する

混合型投資信託は、ファンドマネージャーがポートフォリオを組成するため、その能力に依存する場合があります。ファンドマネージャーの実績や運用方針をチェックし、慎重に選択することが重要です。

最後に

いかがでしたでしょうか?

上記のメリット・デメリットを踏まえて、改めて要点をお伝えいたします。

初めての投資としておすすめの投資信託は、投資家のリスク許容度や目的によって異なりますが、以下の点に注目すると良いでしょう!

  1. 投資対象に関する知識:投資対象に関する知識が不足している場合は、リスクが高い商品への投資は避けるようにしましょう。
  2. リスク分散:リスク分散ができる商品を選ぶことで、投資のリスクを抑えることができます。
  3. 手数料:投資信託には、運用会社が受け取る手数料があります。手数料が高い商品を選ぶと、投資の収益に悪影響を与えることがあります。

以上の点を踏まえて、初めての投資としては、国内株式型投資信託や国内債券型投資信託、そして混合型投資信託が個人的にはおすすめです

ただし、運用会社や商品の詳細な情報を確認し、投資家自身の目的やリスク許容度に合わせて、適切な商品を選ぶようにしましょう!

SBI証券[旧イー・トレード証券]

コメント

タイトルとURLをコピーしました